どうも!海外FX&EAオタク研究所、管理人です。
今回は「VPSを使いこなすシリーズ」第4弾として、「VPSに導入したMT4へのEA設定手順」を解説していきます。
VPSを使いこなすことを目的として始まったこのシリーズも、とりあえず最初の目標となる「EAを稼動させる」というところまできました!
VPS環境でEAを稼動させてしまえば、自宅PCをシャットダウンしても、VPSが24時間体制でMT4を動かし続けてくれますし、MT4に設定したEAが自動的にトレードも行ってくれます。


ということで、今回のEA設定作業もサラッと終わらせてしまいましょう!
なお、「VPSを使いこなすシリーズ」全体の構成は以下の通りとなっていますので、必要に応じて参照してくださいね。
「VPSを使いこなすシリーズ」まとめリスト
- VPSを契約する ←解説記事
- VPSを起動する ←解説記事
- VPSにMT4を導入する ←解説記事
- VPSに導入したMT4にEAを設定する ←今回の解説はココ
さてVPSに導入したMT4にEAを設定するとは言っても、実はまったく難しいことはなくて、自宅PCのMT4にEAを設定する手順と何ら変わりはありません。
ただ、VPS初心者の方にとってはやはり環境が違えば不安もあるかと思うので、つまづくことなくスムーズに作業してもらえるように丁寧に解説していきますので、安心してこの手順通りに作業を進めてくださいね。
またVPSを契約して本格的にEAを動かそうとしているということは、使いたいEAも決まっているかと思いますので、ここではダイレクトに特定のEAをVPS環境のMT4に設定する手順を解説していきます。
広くEA市場からEAを探して使いたいという場合は、入手方法を含めて以下の記事に詳しくまとめていますので参照してくださいね。
それでは早速「EA」を稼動させるためにVPS環境の「MT4」に「EA」を設定していきましょう。
目次
VPSを起動する
まず始めにVPSを起動します。
起動方法がわからなくなってしまった場合は、以下の記事を参照してくださいね。
MT4を起動する
(1)続いてVPSに導入している「MT4」を起動して、簡単な初期設定をしておきます。
起動したVPSのデスクトップに設置されている「MT4起動用のショートカットアイコン」をダブルクリックして、「MT4」を起動してください。
XMのMT4起動用ショートカットアイコン
(2)「MT4」を初めて起動した時点では、以下の画面のとおり4つのチャートが表示されていますが、これら4つのチャートはいったんそれぞれのウィンドウ枠右上の「×」で閉じておいてください。
(3)続いて、使いたい「EA」で指定されている取引通貨ペアのチャート画面を表示させましょう。
ここでは参考に「USDJPY(米ドル/円)」のチャートを開きます。
MT4画面上部のメニューバーの一番左にある「ファイル」をクリックすると、ファイルのメニューが下に展開するので、その一番上にある「新規チャート」をクリックします。
(4)いくつかの通貨ペアが表示されますので、その中から「USDJPY」をクリックしてください。
(5)表示された一覧に、メインの取引通貨ペアが無い場合は、「気配値表示」からも選択出来ますので、対象の通貨ペアを見つけてドラッグ&ドロップしてください。
(6)「USDJPY」のチャートが表示されました。
チャートが全画面表示になっていない場合は、チャートウィンドウ枠右上の真ん中「□」をクリックして全画面表示にしておきましょう。
(7)お使いになるEAで「時間足」が指定されている場合には、ツールバーの2段目にある「時間足の切り替え」ボタンをクリックして変更しておいてくださいね。
「時間足の切り替え」ボタン
- M1:1分足
- M5:5分足
- M15:15分足
- M30:30分足
- H1:1時間足
- H4:4時間足
- D1:日足
- W1:週足
- MN:月足
最初の設定は以上です。
MT4にEAを設定する
(1)準備が整ったところで、「MT4」に「EA」を設定していきます。
まずは使用するEAのファイルを確認しておきましょう。
入手したEAには、ファイル名の後ろの拡張子が「.ex4」となっているファイルが添付されていると思います。
この拡張子「.ex4」がEAを動かすための実行ファイルとなっており、MT4に設定するものになりますので格納場所を確認しておいてくださいね。
(2)続いて、実際に「MT4」に「EA」をセットしていきます。
MT4画面の最上部に表示されている各種メニューバーの一番左にある「ファイル」から「データフォルダを開く」をクリックしてください。
(3)「データフォルダを開く」をクリックするとポップアップウィンドウが開きますので、その中から「MQL4」をダブルクリックしてフォルダを開きます。
(4)続いて、「MQL4」フォルダの中にある「Experts」フォルダをダブルクリックして開いてください。
(5)「Experts」フォルダの中には、初期状態でいくつかの「.ex4」ファイルが入っています。
この「Experts」フォルダの中に、(1)で確認したEAファイル「.ex4」を入れましょう。
まずは「.ex4」ファイルを右クリックして、展開されるメニューからコピーをクリックします。

(6)コピーした「.ex4」ファイルをMT4の「Experts」フォルダに貼り付けます。
先に開いた「Experts」フォルダ上で右クリックをして、展開したメニューの中から「貼り付け」をクリックします。
(7)対象の「.ex4」ファイルが「Experts」フォルダ内に貼り付けられて表示されました。
他の拡張子のファイルが添付されていた場合はどうすればいいの?
EAの種類によっては、「.ex4」以外の拡張子がついたファイルが添付されていることがあります。
基本的にはEA開発者が説明書やマニュアルを作成して一緒に付けている場合が多いので、その指示に従うようにしてください。
なお参考に、他の形式のファイルの一般的な取扱いを簡単に解説しておきます。
圧縮ファイル「.zip」
EAやマニュアル等一式データを圧縮したファイルです。
ダウンロードした際にこのzip形式だった場合には、Lhaplusなどの解凍ソフトを使って解凍しましょう。
解凍ソフトがお使いのPCにインストールされていれば、zipファイルをダブルクリックすれば解凍され、EAとして設定する「.ex4」が現れます。
ソースファイル「.mq4」
EAのプログラムコードが記載されたファイルで、実行ファイル「.ex4」と同じ場所に設定すれば、MT4が自動的に実行可能な「.ex4」に作り変えてくれます。
扱いは付属のマニュアルの指示に従ってもらうことになりますが、基本的に同じ名前の「.ex4」があれば「.mq4」の設定は不要になります。
DLLファイル「.dll」
DLLファイルはそれ自体が単体で実行するわけではなく、EAやインディケータの実行ファイルの起動に合わせて自動的に連結されて動くものになります。
あまり深く考えると難しいので、本体を動かすサポートをする役割のファイルと思ってもらえれば大丈夫です。
サポート役なので設定が必要になりますが、設定方法は付属のマニュアルに記載がありますので、その通りに設定してくださいね。
インディケータファイル「.ex4」「.mq4」
拡張子がEAと同じなのでややこしいのですが、違う名前が付けられているのでわかると思います。
ファイルを入れる場所は、MT4のメニューバーから「ファイル」→「データフォルダを開く」→「MQL4」→「Indicators」の中になります。

(8)開いている「Experts」フォルダのウィンドウを右上「×」ボタンで閉じてください。
(9)この時点で新しく設定した「EA」をMT4に認識させるため、MT4を再起動しましょう。
MT4を右上「×」ボタンで落として、再度VPSデスクトップにあるMT4アイコンをダブルクリックして起動してください。

MT4でEAを稼動させるための基本設定を行う
(1)続いて、「EA」を稼動させるためのMT4側の基本設定を確認していきましょう。
MT4画面上部のメニューバーの右から3つ目にある「ツール」をクリックすると、ツールのメニューが下に展開するので、その中から一番下にある「オプション」をクリックします。
(2)オプションのポップアップウィンドウが開きますので、タブの中から「エキスパートアドバイザ」をクリックします。
(3)「エキスパートアドバイザ」タブが開けば、一番上の「自動売買を許可する」と下から2つ目の「DLLの使用を許可する」にチェックを入れてください。

もし使用するEAの付属マニュアルに別の指定や追加の作業指示があれば、マニュアルに従うようにしてくださいね!


MT4に設定したEAをMT4のチャートに反映する
(1)それではいよいよEAをMT4のチャートに反映して動かしていきましょう。

まずMT4の画面左にある「ナビゲーター」ウィンドウの中の「エキスパートアドバイザ」をダブルクリックしてください。
(2)MT4に設定されているEAが一覧で表示されます。
その中から使用するEA(ここでは「EX-EAv3」)をドラッグして、チャート上にドロップします。
(3)するとEAの詳細を表示するウィンドウが開きます。
まずは「全般」タブをクリックしてください。
(4)全般タブでは1点、左下の「自動売買」欄にある「自動売買を許可する」にチェックが入っているかを確認してください。
チェックが入ってなければ入れておきましょう。
その他の項目については、EAに付属しているマニュアルの指示に従ってください。
指示が無ければ、初期の状態で構いません。
全般タブ内の項目について
ポジション
発注するポジションを「ロング(買い)限定」「ショート(売り)限定」「両方実行」の3パターンから選択できます。
アラームを有効化
EAにアラームが設定されている場合は、チェックを入れるとそのタイミングでアラームが鳴ります。
1回鳴ったらアラームを無効化
チェックを入れると、1回目以降のアラームが鳴らなくなります。
DLLの使用を許可する
使用するEAがDLLファイルを一緒に動かす必要がある場合、チェックを入れておきます。
DLLが稼動せず、誤作動の恐れがあるため、注意しておきましょう。
外部エキスパートの使用を許可する
EAとともに付属のインディケータなどを使用する場合はチェックを入れておきます。
シグナル設定の変更を許可する
MQL4アプリがシグナルのインポートやシグナルのコピーの設定をすることを許可します。
この項目もEA付属のマニュアルの指示に従ってください。
(5)全般タブの設定が終了すれば、続いて「パラメーターの入力」タブをクリックして、EAの細かな設定を行いましょう。
(6)「パラメーターの入力」タブでは、「値」の欄をそれぞれクリックすることで、入力内容を変更することが出来ます。



(7)パラメーターの入力タブの設定が終了すれば、「OK」をクリックしましょう。
(8)以上でEAをチャートに反映する作業は終了です。
MT4のチャート画面に戻って、右上に「EA名称(ここでは「EX-EAv3」)」と「顔マーク」が表示されていることを確認してください。


(9)これまでの手順どおりに作業していただいていれば、「顔マーク」は「笑顔マーク」になっているはずですが、もし「顔マーク」が「不機嫌マーク」であれば、「自動売買」ボタンが「ON」になっていません。
ツールバーの「自動売買」をクリックして「笑顔マーク」に変えておきましょう。
自動売買ボタンが「OFF」から「ON」になれば、「顔マーク」が「不機嫌マーク」から「笑顔マーク」に変わります。
笑顔マークでもEAの動きがない場合
たまに「笑顔マーク」でも、EAが正しく動いていない場合もありますので、以下の内容を確認してください。
DLLやインディケータなどの追加ファイルの設定誤り
「DLLファイル」や「インディケータファイル」が、正しい場所に格納されていない可能性があります。
EA付属のマニュアルを確認して、そもそも設定漏れをしていないか、格納場所に誤りがないか再度確認してください。
また「EA詳細ウィンドウ」の「全般タブ」にある「DLLの使用許可」や「外部エキスパートの使用許可」にチェックが入っていない可能性もあります。
格納場所に誤りがなければ、使用許可のチェックも再度確認してみましょう。
パラメーター等がマニュアル指定どおりの設定になっていない
これはEAを使い慣れてきて、自分の裁量でEAのパラメーターを変更した場合に発生する可能性があります。
パラメーターの設定も参考値がマニュアルに記載されていたりするので、その範囲内で変更するようにしましょう。
どうにもならない場合は初期値に戻してください。
また指定された設定以外では動かないEAもあるので、マニュアルの指示に従うようにしてください。
EAの注文頻度が低い
これは相場の状況とEAのロジックの問題ですのでトレーダー側ではどうにも出来ませんが、心配ならば開発者に問い合わせるなど対応を取るようにしましょう。



【EA稼動後】EAに重大なエラーが発生していないか確認する
ここからはEAの稼働状況でエラーが発生していないか確認する方法を解説します。
この作業は、EA稼動後必要に応じて行ってもらう対応になります。
使用しているEAの指示通りに設定作業をすればエラーになる可能性は低いのですが、やはり使用している環境によっては様々なエラーが出る可能性はあります。
エラーが発生していても気付かなければ、取れたはずの利益が確定できていなかったり、損切りが行われず損失が増えてしまったりと不利益を被る場合もありますので、エラーは定期的にチェックするようにしましょう。

まずMT4のターミナルウィンドウにある「エキスパート」タブをクリックしてください。
この「エキスパート」タブではEAの動作履歴が時系列で表示されています。
ほとんどが単純な動作履歴を表示しているだけですので問題ありませんが、各項目の日付の左側にあるマークで注意するべきものが示されていますので確認しておきましょう。
マークの種類と判断
「黄三角」と「グレー丸」マーク
EAの注文など単純な動作履歴を表示しているだけなので、問題はありません。
「赤丸」と「赤三角」マーク
何かしらエラーが発生しています。
EAの稼動に関する重大なエラーの可能性もあるので、以下の内容を確認してみましょう。
EAの設定に関して
・EAの設定に誤りや問題が無いか?(通貨ペアや時間足の選択、ファイルの格納場所など)
・DLLやインディケータなど追加ファイルの設定に誤りや問題が無いか?
トレード環境に関して
・口座が休眠や凍結などになっておらず有効か?
・EAの設定に応じた十分な証拠金を入れているか?
システム環境に関して
・XMなどFX業者のサーバーに問題が発生していないか?
・EAを稼動させているPCのインターネット環境に問題が発生していないか?
以上の内容を確認しても、エラーの原因がわからない、問題が解決しない場合は、、
- インターネットで検索してみる
- EAの開発者に問い合わせてみる
という対応を試してみましょう。
MT4ではエラーメッセージをコピーすることができますので、インタネットで検索する場合はそのまま貼り付けて検索、開発者に問い合わせる場合はエラーメッセージを合わせて送るという方法が効果的です。
エラーメッセージをコピーする手順は、メッセージ上で右クリックをして、表示されたリストから「コピー」をクリックするだけです。

「エキスパート」タブを開いて、ターミナルウィンドウ上のどの位置でもいいので右クリックをするとメニューが表示されますので、その中から「表示」をクリックします。
ログの検索ウィンドウが表示されますので、上部メニューバーに各種検索条件を設定します。
左から、、
文字入力による検索 | エラーのみ抽出 | 表示開始日時の指定 | 表示終了日時の指定 | リクエスト(検索開始)ボタン |
となっています。
この検索機能をうまく使えば、一定期間の間に発生したエラーのみを表示させるということもできるというわけです。

【参考】VPSの終了(ログアウト)方法
最後にVPSの終了(ログアウト)方法も簡単に説明しておきますね。
「VPSの終了(ログアウト)」と聞くと少し違和感があるかもしれませんが、自宅PCのようにシャットダウンするわけでは無く、「VPSの接続を一時的に解除する」ということになります。

さて、肝心の「VPSの終了(ログアウト)」方法ですが、、
(1)表示されている仮想デスクトップの画面上部中央にあるバーの一番右側にある「×」をクリックしてください。

MT4画面の右上の「×」をクリックするとEAも止まってしまうので、MT4は起動させたままVPSを終了(ログアウト)すると覚えておいてくださいね。
(2)「リモート セッションは切断されます」というポップアップが表示されますので、「今後、このメッセージを表示しない」にチェックを入れて、右側にある「OK」をクリックしてください。
(3)以上で、「VPSの終了(ログアウト)」は完了です。

VPSに導入したMT4へのEA設定手順まとめ
以上で、VPSに導入した「MT4」に「EA」を設定して稼動させる手順は完了になります。
最後に今回の解説をまとめておきます。
VPSへのMT4導入手順まとめ
- VPSを起動する
- MT4を起動する
- MT4にEAを設定する
- MT4でEAを稼動させるための基本設定を行う
- MT4に設定したEAをMT4のチャートに反映する
- 【EA稼動後】EAに重大なエラーが発生していないか確認する
- 【参考】VPSの終了(ログアウト)方法
ここまで多くの作業を行っていただいて、ようやくVPS環境で「EA」が稼動する状態になりました。
あとは使用するEAが自動的に売買を繰り返して資産運用してくれることになります!


なお、最後に説明した「EAに重大なエラーが発生していないか確認する」作業については、それほど手間もかからないので定期的に行ってくださいね。
またEAのエラーは滅多に発生することは無いのですが、もしEAにおかしな動きがあれば、エラーが発生していないか確認するようにしてください。
取れるはずの利益を取り損ねてしまったり、小さく済んだはずの損失が大きくなってしまったり、そんな未然に防げるトラブルを起こさないよう注意しておきましょう。
さて今回「VPSを使いこなすシリーズ」として、VPS環境でMT4を導入してEAを動かす一連の方法を紹介してきましたが、VPSは月額の使用料金がかかるものの、EAの安定的な稼動には大切なので、今回導入してもらったことは間違いありませんし、十分価値のあるものだと安心してもらって大丈夫です。
これから動かすEAが優秀なものであれば、VPSの使用料金くらいは余裕で回収することが可能ですし、使い慣れてくるとVPSが本当に便利なものであることがわかってくると思います。
ただここまでVPS環境でEAを動かすことを最優先にお話してきたので、VPSを使っていくうちにまだまだ分からないことも出てくるかもしれません。
そんな問題もサラっと解決できるよう、これから「VPSを使いこなすシリーズ」も充実させていきますね!
またせっかくのVPS環境が整っても、稼動させるEAが質の悪いものであれば、収益を上げるどころか破産することもあるので、当ブログで検証したEAの闇の部分も知ってもらえたらと思います。
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今回も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
