こんにちは。海外FX&EAオタク研究所、管理人秘書のアナです。
当ブログでは、海外FXのあれこれやEAを使ったシステムトレードについてリアルな情報をお伝えするとともに、特に初心者の方がFXの基礎知識をしっかり身に付けることができるように「FX初心者講座」シリーズをお届けしています。
さて、今回は「FXの複利運用は脅威の威力!成功の秘訣は光と闇両方の側面を知ること!」と題して、FXにおいて勝利金を元本に積み上げる「複利」がものすごい効果を発揮するよということをお伝えしていきたいと思います。
もちろんタイトルにも書きましたが、闇の側面すなわちリスクも伴うので、そのあたりもしっかりお話しますね。
特に今回なぜ「FXの複利運用」のお話をしようと思ったかというと、「FX初心者講座」も回数を重ねてきて、今まで割とがっつり学びましょう的な、ちょっと堅苦しい内容が多かったので、少しコーヒーブレイクとしてさらっと流せる読み物的なものをお届けしたかったのがひとつ。
とはいえ「FXの複利運用」って、FXで収益を伸ばしていくため、また億というお金を掴み取って成功するためには、本当に大事な考え方なんですよね。
なので、初心者のうちから、その「凄さ」と「怖さ」を肌で感じてもらうことが必要だという私の考えがあったというのが2つ目の理由になります。
もちろん初心者さんに限らず、経験者の方にも読んでもらえたらうれしいのですが!
この後しっかり説明していくわね!
ドギーの疑問も解消できるように、まずは複利ってどんなものか?ということを解説してから、FXにおける複利運用の威力とリスクについてお話します。
複利の効果を活用すれば、雪だるま式にお金は増えていきます。
とにかく今回まずは純粋に複利の無限の可能性を感じて、FXで成功する自分を想像して楽しんでみてください!
それでは、FXでの成功と自由を目標に見据えつつ「複利」を紐解いていきましょう!
アインシュタインも絶賛した「複利」とは??
一番わかりやすいのは、銀行の定期預金ですよね。
元本を預け入れてから満期まで、元本プラス金利分が翌年に繰り越されて、その合計額にさらに金利がつくというものです。
今はほぼ金利がゼロなので、なかなか資産運用として活用することはできませんが、1980年代後半から1990年代前半のバブル期には、普通預金で平均2%、定期預金ではなんと平均6%も金利がついていました。
年齢のことは置いといて、、何たって年利6%で安全にどんどん増えていくんですから、お金さえあれば定期預金で複利運用するはずですよね。
また、20世紀最大の物理学者と言われるアインシュタインも、「複利」を、、
人類最大の発明
宇宙で最も偉大な力
と評したことでも有名ですね。
それでは「複利」とはいったいどういうものなのか、具体的に確認していきましょう。
複利とは元本と利益を再投資にまわすことです。
また複利の対義語として「単利」があり、比較するとわかりやすいので一緒に見てみましょう。
単利
元本に対してのみ利息が付く
複利
元本に利息を加えたものを元本として、その元本に対してさらに利息が付く
⇒ お金が雪だるま式に増えていく!
言葉だけでは少し想像しにくいかもしれませんね。
先ほど出てきた1980年代後半から1990年代前半の銀行の定期預金金利6%を使って、確認してみましょうか。
元本500万円を金利年率6%の銀行の定期預金に入れた時、10年間で預金額が複利で増えていくシミュレーションが以下の表です。
年数 | 元本 | 利子 | 預金残高 |
---|---|---|---|
1年目 | 500万円 | 30万円 | 530万円 |
2年目 | 530万円 | 31万円 | 561万円 |
3年目 | 561万円 | 33万円 | 594万円 |
4年目 | 594万円 | 35万円 | 629万円 |
5年目 | 629万円 | 37万円 | 666万円 |
6年目 | 666万円 | 39万円 | 705万円 |
7年目 | 705万円 | 42万円 | 747万円 |
8年目 | 747万円 | 44万円 | 791万円 |
9年目 | 791万円 | 47万円 | 838万円 |
10年目 | 838万円 | 50万円 | 888万円 |
※千円単位以下は切り捨てています。
元本500万円が10年後には約1.78倍の888万円まで増えています。
また1年目30万円だった利子は、10年目には50万円と大きく増えてますね。
このように信じられないくらい雪だるま式にお金が増えていく、まさに錬金術のようなものが「複利」です。
ということで、複利がどういうものかイメージできたところで、続けて、、
FXで複利運用するとどれくらいすごいのか!?
ということを、簡単な数字を使った資金シミュレーションで確認してみましょう!
FXの良さは利回りの期間を短くできることですよね。
先ほどの銀行定期預金金利の場合は、1年単位での利回りしかシミュレーションできませんが、FXの場合は「月利」といった短いスパンで利回りを計算することができます。
その利点を活用しつつ、ここでは次の2つの視点から「FX複利運用の脅威の威力」を実感していきたいと思います。
FX複利運用シミュレーション視点
- ポイント1.単利と複利の運用比較
- ポイント2.目標金額までの達成期間
ポイント1.単利と複利の運用比較
ここでは、先ほど複利とは何か?という説明でお話した「単利」との比較で、FXの複利運用の効果を見ていきます。
先に計算に必要になる要件を説明しておきますね。
要件
- 元本として100万円を口座に入れる。
- FXの運用利回りは月10%固定とする。
- 計算にあたり、千円単位以下の端数は切り捨てる。
以上の要件で、単利と複利で運用した1年後の口座残高は、以下の表のとおりとなります。
月数 | 単利 | 複利 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
元本 | 利益 | 口座残高 | 元本 | 利益 | 口座残高 | |
1ヶ月 | 100万円 | 10万円 | 110万円 | 100万円 | 10万円 | 110万円 |
2ヶ月 | 100万円 | 10万円 | 120万円 | 110万円 | 11万円 | 121万円 |
3ヶ月 | 100万円 | 10万円 | 130万円 | 121万円 | 12万円 | 133万円 |
4ヶ月 | 100万円 | 10万円 | 140万円 | 133万円 | 13万円 | 146万円 |
5ヶ月 | 100万円 | 10万円 | 150万円 | 146万円 | 14万円 | 160万円 |
6ヶ月 | 100万円 | 10万円 | 160万円 | 160万円 | 16万円 | 176万円 |
7ヶ月 | 100万円 | 10万円 | 170万円 | 176万円 | 17万円 | 193万円 |
8ヶ月 | 100万円 | 10万円 | 180万円 | 193万円 | 19万円 | 212万円 |
9ヶ月 | 100万円 | 10万円 | 190万円 | 212万円 | 21万円 | 233万円 |
10ヶ月 | 100万円 | 10万円 | 200万円 | 233万円 | 23万円 | 256万円 |
11ヶ月 | 100万円 | 10万円 | 210万円 | 256万円 | 25万円 | 281万円 |
12ヶ月 | 100万円 | 10万円 | 220万円 | 281万円 | 28万円 | 309万円 |
いかがでしょうか?
単利と複利では、1年後に89万円もの差が生まれます。
ということで、さらに同じ要件で元本を10倍の1,000万円とした場合の比較も見てみましょう。
月数 | 単利 | 複利 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
元本 | 利益 | 口座残高 | 元本 | 利益 | 口座残高 | |
1ヶ月 | 1,000万円 | 100万円 | 1100万円 | 1,000万円 | 100万円 | 1,100万円 |
2ヶ月 | 1,000万円 | 100万円 | 1200万円 | 1,100万円 | 110万円 | 1,210万円 |
3ヶ月 | 1,000万円 | 100万円 | 1300万円 | 1,210万円 | 121万円 | 1,331万円 |
4ヶ月 | 1,000万円 | 100万円 | 1400万円 | 1,331万円 | 133万円 | 1,464万円 |
5ヶ月 | 1,000万円 | 100万円 | 1500万円 | 1,464万円 | 146万円 | 1,610万円 |
6ヶ月 | 1,000万円 | 100万円 | 1600万円 | 1,610万円 | 161万円 | 1,771万円 |
7ヶ月 | 1,000万円 | 100万円 | 1700万円 | 1,771万円 | 177万円 | 1,948万円 |
8ヶ月 | 1,000万円 | 100万円 | 1800万円 | 1,948万円 | 194万円 | 2,142万円 |
9ヶ月 | 1,000万円 | 100万円 | 1900万円 | 2,142万円 | 214万円 | 2,356万円 |
10ヶ月 | 1,000万円 | 100万円 | 2000万円 | 2,356万円 | 235万円 | 2,591万円 |
11ヶ月 | 1,000万円 | 100万円 | 2100万円 | 2,591万円 | 259万円 | 2,850万円 |
12ヶ月 | 1,000万円 | 100万円 | 2200万円 | 2,850万円 | 285万円 | 3,135万円 |
元本が10倍の1,000万円となると、単利と複利の差額は1年後に935万円に!
同じ元本と月利にも関わらず、単利と複利ではこれだけの差が出てくるんですね。
そして元本が増えれば、もっと差は開いていくということがわかっていただけたと思います。
ポイント2.目標金額までの達成期間
続いて、FXでもよくトレーダーが目標金額を設定したりすると思いますが、その目標金額達成までに一定の要件で複利運用を続ければ、どれくらいの期間で到達できるかを確認していきましょう。
計算に使用する要件は次のとおりです。
要件
- FXの資産目標金額を1億円とする。
- 元本として10万円を口座に入れる。
- FXの運用利回りは月20%固定とする。
- 計算にあたり、千円単位以下の端数は切り捨てる。
以上の要件で、目標金額1億円に到達する期間はどれくらいになると思いますか?
20年??10年??
早速シミュレーションを見てみましょう!
月数 | 元本 | 利益 | 口座残高 |
---|---|---|---|
1ヶ月 | 10万円 | 2万円 | 12万円 |
2ヶ月 | 12万円 | 2万円 | 14万円 |
3ヶ月 | 14万円 | 2万円 | 16万円 |
4ヶ月 | 16万円 | 3万円 | 19万円 |
5ヶ月 | 19万円 | 3万円 | 22万円 |
6ヶ月 | 22万円 | 4万円 | 26万円 |
7ヶ月 | 26万円 | 5万円 | 31万円 |
8ヶ月 | 31万円 | 6万円 | 37万円 |
9ヶ月 | 37万円 | 7万円 | 44万円 |
10ヶ月 | 44万円 | 8万円 | 52万円 |
11ヶ月 | 52万円 | 10万円 | 62万円 |
12ヶ月 | 62万円 | 12万円 | 74万円 |
13ヶ月 | 74万円 | 14万円 | 88万円 |
14ヶ月 | 88万円 | 17万円 | 105万円 |
15ヶ月 | 105万円 | 21万円 | 126万円 |
16ヶ月 | 126万円 | 25万円 | 151万円 |
17ヶ月 | 151万円 | 30万円 | 181万円 |
18ヶ月 | 181万円 | 36万円 | 217万円 |
19ヶ月 | 217万円 | 43万円 | 260万円 |
20ヶ月 | 260万円 | 52万円 | 312万円 |
21ヶ月 | 312万円 | 62万円 | 374万円 |
22ヶ月 | 374万円 | 74万円 | 448万円 |
23ヶ月 | 448万円 | 89万円 | 537万円 |
24ヶ月 | 537万円 | 107万円 | 644万円 |
25ヶ月 | 644万円 | 128万円 | 772万円 |
26ヶ月 | 772万円 | 154万円 | 926万円 |
27ヶ月 | 926万円 | 185万円 | 1,111万円 |
28ヶ月 | 1,111万円 | 222万円 | 1,333万円 |
29ヶ月 | 1,333万円 | 266万円 | 1,599万円 |
30ヶ月 | 1,599万円 | 319万円 | 1,918万円 |
31ヶ月 | 1,918万円 | 383万円 | 2,301万円 |
32ヶ月 | 2,301万円 | 460万円 | 2,761万円 |
33ヶ月 | 2,761万円 | 552万円 | 3,313万円 |
34ヶ月 | 3,313万円 | 662万円 | 3,975万円 |
35ヶ月 | 3,975万円 | 795万円 | 4,770万円 |
36ヶ月 | 4,770万円 | 954万円 | 5,724万円 |
37ヶ月 | 5,724万円 | 1,144万円 | 6,868万円 |
38ヶ月 | 6,868万円 | 1,373万円 | 8,241万円 |
39ヶ月 | 8,241万円 | 1,648万円 | 9,889万円 |
40ヶ月 | 9,889万円 | 1,977万円 | 11,866万円 |
なんとたったの3年4ヶ月(40ヶ月)で1億円に到達するんですね!
以上のとおり、FXの複利運用の脅威の威力を実際の数字で見てきました。
本当に複利って夢のある仕組みだなぁと感じますよね。
さて、ここまでの説明で、もうすでにお気付きの方もいると思いますが、問題となるのは、果たしてFXでこんなにうまく月利運用できるものなのか?ということです。
実はこの月利運用の難しさが、FXにおける複利活用の闇の側面と言われる部分になっています。
この複利のマイナスの側面を知らないと、FXで複利を制して成功することはできませんので、これからしっかり確認していきましょう。
FX複利運用のリスク
まずひとつに、今まで見てきた複利のハイリターンですが、これはあくまで利回りが一定に確保できた場合の仮定であるということです。
今まで行ってきたシミュレーション通りの利回りをキープし続けるのは、実はかなり難しいということを理解しておいてください。
例えば先ほど1億円までの目標達成シミュレーションで使用した月利20%。
これも現実的にキープするのはほぼ不可能であって、さらにこの利率が高ければ高いほど実現性が低くなります。
なぜなら相場というのはその変動が一定ではないからです。
相場が大きく動くこともあれば、動きが小さなこともありますよね。
上がり下がりの見通しが立てやすい時もあれば、急な経済要因などによって思いもよらない急騰・急落に直面することもあります。
どんなプロの投資家や豪腕トレーダーでも勝ち続けることなどないわけです。
勝ち負けを繰り返した上で、一定期間(1年なり10年なり)を合計した利益率がプラスになることが、FXの世界での収益だからです。
ですので、「決まって同じ利回りを出し続けることは不可能」ということをまず理解してくださいね。
もうひとつ、複利運用のマイナス面として挙げられるのが、「人間の感情が妨げになる」ということです。
例えば月利20%の利回り目標を立てたとします。
最初の2ヶ月はうまく20%を超えることができましたが、3ヶ月目にはマイナス10%となってしまいました。
このとき、人間の本能的な感情としてどう考えると思いますか?
「負けた分を取り返さなければ!」
これが本当に素直な人間の感情なんですよね。
人間の感情によって、負けた分を取り返そうと、ルールを無視したり、余計なリスクを取ったりして結局損失を拡大させる。
最悪の場合は、せっかく複利で積み上げた利益も含めてロスカットされ、相場から退場。
これが複利運用が難しいとされる感情的な側面です。
以上のとおり、FX複利運用のリスクについてもお話してきました。
プラスの側面だけでなく、マイナスの側面もしっかり認識するようにしましょうね。
「FXの複利運用は脅威の威力!成功の秘訣は光と闇両方の側面を知ること!」まとめ
今回の「FX初心者講座」は、FXで資産を構築していくためにとても重要だけど、扱いが難しい「複利」についてお話してきました。
簡単な読み物程度に、、なんて言ってましたが、結構なボリュームになっちゃいましたね。。(汗)
最後に今回の内容をまとめておきますね。
「FXの複利運用は脅威の威力!成功の秘訣は光と闇両方の側面を知ること!」まとめ
- アインシュタインも絶賛した「複利」とは??
- FX複利運用の脅威の威力!
ポイント1.単利と複利の運用比較
ポイント2.目標金額までの達成期間 - FX複利運用のリスク
複利は資産運用として活用すればものすごい威力がありますし、運用するために必要な要素でもあります。
ただし、FXにおいて高い利回りを維持することは不可能であるということを理解しておきましょう。
「史上最高の投資家」と呼ばれるウォーレン・バフェット氏は、50年近く資産を運用し大きな成功を収めていますが、それでも年間20%前後の利益率です。
FXトレーダーは誰しも同じですが、FX初心者の方は特に、現実的で無理のない利回りを設定して、気長にトレードを続けていくことが必要になります。
また大事なことは、トレードを実践しながら、複利を使うタイミング、使わないタイミングを判断できる経験を積み重ねることです。
繰り返しになりますが、複利は無限の可能性を秘めた非常に魅力ある運用手法であるとともに、扱いを間違えると大きな損失にもなりかねない「諸刃の剣」です。
だからこそ複利に関する知識と経験をしっかり積んだうえで、許容できる範囲で活用してもらいたいと思います。
色々な基礎知識に関しては、引き続きこの「FX初心者講座」で取扱っていきますので、これからも一緒に学んでいきましょうね!
やっぱり年齢詐、、
今回は「FXにおける複利運用」について、光と闇の両方の側面をお話してきました。
ぜひ参考にしてもらえたらうれしいです。
またこの記事に関する質問や感想、要望などがありましたら、ぜひぜひお問い合わせくださいね。
なお、FX初心者の方が迷うことなく、かつ効率的にFXの基礎知識を学んでいけるように、すべての「FX初心者講座」をまとめた記事を作っています。
「FX初心者講座」シリーズを順番に見ていきたい場合、また経験者の方でも基礎知識を復習したい場合は、次の記事を是非参照してみてくださいね。
-
【知らなきゃ勝てない】FX初心者が理解すべき基礎知識を超簡単解説!(「FX初心者講座」の歩き方)
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